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こんなパンツを作っておくれ

ワタクシにとってかつての戦友であり、盟友であり
今では当店のお客様でもある大切な友、Y君から

「こんなパンツのデザインのスーツを作ってほしいんだけど」

との相談を受けました。

「どんなパンツか見せて〜」

と、同じことを女性に向かって言ったら死ぬほどケーベツされるであろう
セリフを彼に投げ、実際見せてもらいに行くことに。

とは言え彼は東京在住のビジネスマン、次に行くワタクシの上京のタイミングで
伺いました。

待ち合わせの場所は東京 丸の内のシャングリラホテルのラウンジ。

さすが東京、昼間のラウンジは国際色豊かにビジネスマン達が
あちこちで商談中。

こんな場所での採寸はなかなかできない経験、はりきってやりますケド
その前に「ミントティー」を注文。
ミントティーが来る前にスタッフのおねえさんに
「少しテーブルをお借りしたいんですが」
と断りを入れた上で、横のテーブルを使わせていただきました。

彼曰く、
「これ、外国で買ったスーツなんだけど、デザインとサイズ感が気に入ってるねん。
これから採寸して、デザインも同じように作れる?」
と。

で、彼が着ていた服を丁寧に採寸し、丁寧にメモメモ………

一番のポイントは、彼がこだわっていたこのパンツでした。


「持ち出し」と呼ばれるパーツが長くデザインされたこれ、グルカパンツっぽいけど
少し異なる感じ。

             グルカパンツってこんな感じ。

さらに彼は
「オレ、パンツをはく際はサスペンダーで吊るねん。
だからベルトは基本的にしないから、ベルトループは要らんねん。
その代わりに両脇に尾錠を付けてくれへん?」
と。

脇尾錠って例えばトム・フォードのスーツのパンツなんかには
標準に付いてるサイズ調整用のベルト。

これを帯(オビ)と呼ぶウエストバンド部分に装着してほしいと。
でも脇尾錠を両脇に付けるには、フロントの持ち出しが長すぎる………

で、イラストをちょちょっと描いて
「こんなのでどう?」と。

で、二人で「あーでもないこーでもない」と描いては消し、また描いては消しを
繰り返し、くわしく打ち合わせをして、最終決定。







で、約1ヶ月後。

完成したのがこちら。

いい感じでしょ?

実はこの話去年の秋の話なんですけど、そのいきさつはワタクシのフェイスブックに細かく
書いてたんですねえ。

そしたら先日、来店した後輩が

「先輩、以前Yさんに作っておられたあのデザインのパンツありますでしょ?
あれ、ボクにも作ってくれませんか?」
と。

で、Y君の許可を得て作ったんですけど、それから色々調べると
あのとき僕らが「あーでもないこーでもない」と、カンカンガクガクやりながら作ったデザイン、
普通にありますやん💦

          w.r_official_store様インスタグラムの画像をお借りしました


これ、こうしてみると夏の単品パンツにピッタリのデザインですねえ。(*´-`)
ワタクシのパンツも作ろうかな。


こんな感じで、当店はお客様のご希望のデザインも積極的に作りますので
ぜひお気軽にご相談下さいね。