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まるでヌバックのような生地で作ったセットアップ

「脱スーツ」を掲げ、従業員にスーツを着ないで仕事することを
ドレスコードとする企業が増えて来ているようです。

特に大手都市銀行の内勤者を中心にそんな流れがあるようで、当店に来られるお客様から
「もうスーツを着なくていいって言われたんです」
というお声をいただくことがあります。

でもスーツを着ちゃいけないって言われて、かえって困ってる人が多いようなんですよね。

だってスーツってとりあえず上下は揃いのものですし、ワイシャツとネクタイを
よほど突飛な色柄のものでもつけない限り、まあ何となくまとまりますから。

一方、ジャケットを中心としたコーディネートってかなり上級者向きだと思います。
パンツの色や柄、もしくは材質にまで考えを及ぼさなくてはならないし、
シャツやニットなどのインナーとの組み合わせもあります。

そんな理由もあって、ビジネスシーンにおける脱スーツというのはなかなか進まなかった
のですが、ここにきてひとつの解決策が見えてきました。


それは「セットアップ」を着るという方法。


セットアップはスーツほど堅苦しい印象を与えないのですが、ジャケットとパンツが
同じ生地で作られているので、基本コーディネートは上下一緒に着るので難しく考える必要が
ありません。

インナーもワイシャツで合わせてもいいし、必要に応じてネクタイも合わせてもよい。

同じセットアップに中にニットを合わせるとこんな感じ。

中にTシャツを合わせてもいいです。

これ、すべて同じセットアップでコーディネートだけ変えてます。
こんな風に何を合わせるかでオンにもオフにも見せることができるのがセットアップのいいところ。



セットアップはまだ世間的に知名度が低いので「どんなものか分からない」とおっしゃる方が多いので
当店では一部既製品も置いてあります。
ぜひお気軽にご高覧、ご試着下さいませ。


で、前置きがずいぶんと長くなってしまいましたが、オーダーメードで作った
私のこの冬のセットアップが上がって来ましたのでご紹介しますね。

ヌバック(起毛させた革でスエードよりも毛足が短い)風のストレッチ素材。
本物のヌバックは牛革や馬革などを使いますが、これは新合繊なので革ではありません。
なので軽くて、心地よく伸びるのが特長。
価格もお安め。
でも見た目はヌバックそのもの!


スーツの上だけ着ているように見えないように、ジャケットらしく仕上げるため
ボタンは明るいめのナット(象牙ヤシを材質にしたもの)にしました。


で、自分でも着てみました。

感触もヌバックっぽいので、パンツをはいてみた感じは
「ギョッ!」
とするほど「ぬめり」を感じる、初めてのはき心地でしたが
だんだんと馴染んできました。

伸びる素材である分、すこし細めに作ってみましたが窮屈さを覚えることもなく
ストレスなく着られる一着であることが分かりました。

裏地は遊びを入れたキースヘリング風(本物かも)で。

お気に入りの1着になりそうです。


ちなみに売価は69,000円(税込75,900円)
意外と安いでしょ?